元現場役員が見た現場のリアルと小さな気づき

 コロナ禍の冬、会社には海辺に近いため強い北風が吹きこんでいた。 休憩室では「窓は開けっぱなし」と社長命令が出た。感染対策を最優先として当然の判断だった。 北風が吹き込む休憩室はとても寒かった。 現場の作業員たちは寒さに震えながらも、誰にもそのことを相談できずにいた。 私は、たまたまその声なき声に気づいた。...